ブラジルの高校で日本文化を紹介
わが家の娘は16才。
孝行娘ではないが、高校娘。高校2年生なんよ。
先日、学校で文化祭が催された。
校内で日本人はわが娘・Uただひとり。
Uのクラスのテーマは『日本文化』に決まったげな。
Uの指示のもと、さまざまな日本文化を紹介することに。
1ヶ月以上まえから、準備にいそしんでおった娘をみて
オレは当日を楽しみにしとった。
そして、むかえた当日。
娘の教室に入ると、
4つのコーナーに分かれて日本を紹介するスタイルをとってあった。
第1のコーナー。
『日本食』。
ブラジルでも認知度の高い、巻き寿司や焼きそばが紹介されとった。
味噌スープも。
ばってん、ここいらあたりの田舎のブラジル人にとっては、
味噌と海苔はたいへん不気味な存在らしく、好まれない。
オレの友だちも巻き寿司の海苔をはいで食べるもんね。
第2のコーナー。
『ひらがな』。
こりゃいかん。ものすごまちごうとる!
ABCDEFG・・・アルファベット1字ずつにすべてに、
カタカナでルビを書いてあるのだが、
『A』に『チ』っちゅうてルビふっとるもんやけん、
『B』は『ツ』
『C』は『テ』と続くわけたい。
まちごうとるやろうがーーー!? っちゅうて娘に詰め寄ると、
「だれもそんなこと知らんけん、よかよか♪」げな。
第3のコーナーは、『アニメ』。
これはもう、ブラジル人、だいだいだいだい大好きやもんね。
鉄腕アトムも紹介されとったが、ナウシカでおなじみの宮崎大先生の名前は、
当然のようにまちがった漢字となっておった。
最後は、『スポーツ』コーナー。
ブラジルでは、柔術が盛んなので、柔道や空手の認知度も高い。
JUDOを紹介する、っちゅうて、柔道着をまとった男子生徒が、
着物型のぴらぴらサテンに身をつつんだ女子生徒に技をかけるのだが、
その女の子の襟がひだりまえになっとった。
「こらーっ。この襟合わせはまちごうとる!」と
娘の襟をつかんで抗議すると
「これでいいのだ。だーーれも知らんっちゃけん」と
ばかぼんパパのような物言い。
釈然とせん思いをかかえて教室をあとにしたのだった。