レストラン・ドミトリーゑん

ブラジルのビーチリゾート・NATALでインド・タイ料理レストランとドミトリーを営む日本人家族の毎日。

パリのテロ

2018年のワールドカップにむけて、もう予選が始まっとる。

早すぎやしないか!? と思うばってん、

ブラジルに暮らすようになってから、すっかりサッカー大好きになったオレは、

ブラジル代表戦の試合を見るのをとても楽しみにしとる。

先日は、ブラジル対アルゼンチン戦やった。

ブラジルとアルゼンチンは、同じ南米に位置すると隣の国だ。

ばってん仲が良いどころか、互いに『宿敵』として認識しにらみあっとる仲なのだ。

サッカーにおいて、ね。

オレの友人たちも、しょっちゅう言うておる。

「アルゼンチンにだけは絶対に負けたくない」と。

2014年のワールドカップはブラジルで行われたのだが、

決勝戦は、リオ・デ・ジャネイロのスタジアムで、

アルゼンチン vs ドイツ戦やった。

絶対にアルゼンチンに優勝させたくないブラジル人たちが

スタジアムに集結し、とても緊迫した空気のなか試合は進行したのだ。

結果、ドイツが優勝したばってん、

ブラジルの治安にとっては、それで良かったのかもしれんなぁ。

 

さて。

前置きが長くなったが、パリの無差別テロについて書きたいのだ。

ブラジル・アルゼンチンの試合をテレビで見ているときに、

ニュース速報のテロップで、パリの惨事を知った。

 

なんてことだろう。

 

フランスといえば、出版社のシャルリー・エブド襲撃事件が記憶に新しい。

あの悲劇から1年経たぬというのに、今度は無差別テロだ。

市民の心情を想うと、いたたまれない。

世界中の人が、パリの被害者と家族への追悼をしめして

フェイスブックのアイコンはトリコロールカラーになっとるし、

東京タワーも東京スカイツリーも青白赤色に点灯しているそうだが、

フランスの味方だ、フランスがんばれ、と、示しすぎると、

不快に感じる人や、怒りを抱く人もおるやろうと思う。

中東の人も西側の人も、同じ人間で、命の価値はみないっしょ。

 

しかし人間は、熱くなると止まることも出来なくなる。

資源をめぐって、宗教をめぐって、争いは尽きない。

どんどんどんどん仕返しの仕合をして、報復の応酬はいつまでも終わらない。

悲しいことだ。

 

争いごとは、サッカーのゲームだけで充分やなぁ。と、

ブラジル代表の黄色いユニフォームをみながら思った。

誰もが世界平和を祈っとる。

ならば、その祈りはかなうはずだと思うのだ。

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