レストラン・ドミトリーゑん

ブラジルのビーチリゾート・NATALでインド・タイ料理レストランとドミトリーを営む日本人家族の毎日。

謀らずも新メニュー誕生

車がこわれとるんよ。

で、修理に出して3週間あまりが経過しとる。

 

うちは市街地から離れているので、車がないととても不便だ。

町に食料の買い出しにいくにも、バスを2回のりかえて、

乗車時間だけでも1時間半以上かかる。

で、バスが来るのを待ってる時間もいれると、

片道3時間かけて、の、買い出しとなるのだ。

 

デブSHOWじゃなくて、出不精にもなる、っちゅうもんだ。

「もうさ、冷蔵庫整理をかねて、あるもんで生きれるだけ生きてみよう」っちゅうて、

冷蔵庫をがさがさしながら暮らしよったんやけど、

いよいよ食料が底をついてきた。

 

動物性タンパク質がなくなってきた。

野菜は畑から収獲してくればいいし、

果物はそこらへんに実っとるけど、

やっぱり肉や魚がないとさみしいな・・・

 

ばってん、ないものはない、っちゃけん仕方がない。

 

っちゅうわけで、肉と野菜がない悲しさを

量でまぎらわそうと、

昨夜は、どっかり大量にカレーを食べることにした。

そう、うちはレストランを営むんやけん、

カレーは上手いに決まっとる。

ベジタブルカレーに挑戦だーーーー!

 

っちゅうても、挑戦するのは夫であり、オレはただの助手。

チアガールくらいのことはやれると思うのだが

ジャマだ、と台所から追い出されるのだ。

 

ベジタブルカレーといえども、ジャガイモも人参も切らしておる。

えーらいこっちゃえーらいこっちゃよいよいよいよい♪

 

で、夫が使うことにした野菜は・・・

 

 

バナナ!

 

・・・野菜じゃないじゃないか、と、じゃ、をいっぱい言うたが、

蛇の道は蛇、というジャないか!?

 

青いバナナを使ってカレーをこしらえたぞ。

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とはいっても、さっきも申したが、作ったのは夫だ。

 

手順はオレにはようわからん。

ばってん、こそーーっと使った材料を書こう。

 

使ったスパイスは、

● クミンシード

● ターメリック

● 唐辛子

● コリアンダー

● ガラムマサラ

 

インドカレーにしてはびっくり仰天の少なさである。

 

で、ほかには、

みじん切りにしたにんにく

みじん切りのたまねぎ

トマト

そして、熟れてない固いバナナ。

 

いつもやったら、自家製鶏ガラスープを使うんやけど、

スープもきらしておるので、

出汁の段階から完全なるベジタブル料理である!

 

これならは、宗教上の理由でベジタリアン、っちゅうお客さんにも

堂々と出せるではないか!

 

 

肝心のお味も、

想像してた甘みはほとんどなくて、

青いバナナは、ほくほくした触感でおイモの役割を果たしておった。

旨味もばつぐんで、動物性が入ってない皿にはとても思えない

にぎやかで豊かな味。

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昼も夜も「うめーー、うめーーー」ゆうて食べたのだ。

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謀らずも、メニューに載せる事のできる一皿が完成した。

ありがたいなぁ。青バナナさまさま、やなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

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